中国汽車工業協会（CAAM）がまとめた2019年6月の新車販売台数は前年同月比9.6％減の205万6000台だった。減少率は5月の16.4％減から縮小したが、12カ月連続の前年同月割れとなった。前月比では7.5％増えた。

　車種別では、乗用車が前年同月比7.8％減の172万8000台、商用車は17.8％減の32万9000台。前月比ではそれぞれ10.7％増、6.5％減だった。新エネルギー自動車の販売台数は15万2000台で、前年同月比80.0％増、前月比45.6％増と高成長。補助金削減政策の下で消費者が価格上昇を見込み、駆け込み需要が発生した。

　1−6月累計の新車販売台数は12.4％減の1232万3000台だった。CAAMの陳士華秘書長助理は、経済環境と7月実施の排ガス基準切り替えの2大要因が消費者の自動車購入意欲に影響し、19年上期の販売台数が中低価格帯を中心に大きく減ったと見方を示した。