7日前場の香港株式市場でハンセン指数は続伸。前場終値は前日比0.35%高の22754.26ポイントだった。H株指数は0.51%高の9818.93ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で329億4100万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付き、その後はプラス圏で推移した。前日の欧米市場がそろって続伸し、NY市場でダウ平均が連日で過去最高値を更新する中、香港市場でも買いが先行。ただ、中国本土市場で軟調な動きが続いていることや、朝方発表された人民元中間レートが0.34%の元安/ドル高水準と、11月11日以来約1カ月ぶりの元安幅となったことが重荷となり、買い一巡後は指数が上げ幅を縮め、もみ合いながら前場の取引を終えた。
個別では、欧州金融大手のHSBC(
00005)が大幅続伸となり、指数を押し上げた。米景気の回復期待を背景に前日のNY市場でも金融株に買いが続いた。中銀香港(
02388)など香港銀行株も高い。前日大引け後に発表された11月の月次統計を手がかりに自動車大手の長城汽車(
02333)、風力発電の龍源電力(
00916)が買われた。このほか、婦人靴チェーンの百麗国際(
01880)や、石炭の中国神華能源(
01088)、香港不動産株のLink REIT(
00823)、の上昇が目立った。半面、深セン市場との相互取引「深港通」が低調な出足となったことや材料出尽くし感から香港証券取引所(
00388)が4営業日続落。親会社の国有企業改革に関する報道で先週急伸した通信キャリアのチャイナ・ユニコム(
00762)が安い。不動産大手の万科企業(
02202)も大幅続落。中国当局が民営保険資金の株式投資を規制する姿勢を強めていることや、万科企業A株の買い増しを続けている中国恒大集団(
03333)傘下の生保会社などに当局が立入検査を行なうと伝わったことが嫌気されている。