28日の香港市場で、ハンセン指数は反発してスタート。前日に下げた反動で買い戻しが先行。決算発表が終盤を迎える中、業績などを手掛かりに個別銘柄の物色も引き続き活発化している。指数は日本時間午前10時42分現在、前日比0.52％高の24319.85ポイントで推移。個別では、前日に下げた中国建設銀行（00939）、中国人寿保険（02628）など本土金融株が反発し、相場の上昇を主導。時価総額上位のテンセント（00700）、HSBC（00005）、AIAグループ（01299）がそろって買われたほか、信和置業（00083）、恒隆地産（00101）など香港不動産株の一角も上昇が目立った。半面、石炭大手の中国神華能源（01088）が続落。前日に逆行高だった通信キャリアのチャイナ・ユニコム（00762）が反落している。

　28日の上海A株市場では日本時間午前10時40分現在、*ST瀋機集団昆明機床（600806）が5.04％安と上海A株銘柄（ストックコネクト対象銘柄）の中で値下がり率1位となっている。上海A株銘柄の寄り付き下落率トップ10は次の通り。

◆上海A株銘柄（ストックコネクト対象銘柄）の寄り付き下落率トップ10
　更新時間：2017/3/28 10:40 （日本時間）

  銘柄名                          株価  騰落率

                                  （元） （％）

 1 *ST瀋機集団昆明機床（600806）   6.600  -5.04%

 2 河南大有能源（600403）          4.940  -5.00%

 3 新疆青松建材化工（600425）      7.630  -4.74%

 4 福建ｾﾒﾝﾄ（600802）             13.530  -4.52%

 5 深ｾﾝ市共進電子（603118）       38.600  -3.69%

 6 東方電気（600875）             10.400  -3.61%

 7 甘粛祁連山ｾﾒﾝﾄ（600720）       10.880  -2.77%

 8 晋億実業（601002）             10.200  -2.76%

 9 元翔厦門国際航空港（600897）   25.200  -2.51%

10 長発集団長江投資実業（600119） 20.090  -2.48%

　28日の中国本土株式市場で上海総合指数は、小幅に続落してスタート。その後、下げ幅を広げる展開になっている。指数は日本時間午前10時39分現在、前日比0.20％安の3260.49ポイントで推移。セクター別では海運、石炭、建材などが売られる一方、航空のほか保険、銀行の一角が買われている。