29日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日続伸。終値は前日比0.65%高の2931.59ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で6442億7500万元と、2日連続で6000億元台に乗せた。
上海総合指数は続伸スタート後、終日プラス圏で推移した。中国人民銀行(中央銀行)による公開市場操作を通じた資金供給が投資家心理の支えとなったほか、29日の人民元相場の中間レートが前日比で元高/ドル安水準となり、元安に歯止めがかかったことも買い安心感を誘った。セクター別では、鉄道インフラ関連。非鉄金属、エネルギー資源などが買われた一方、通信や証券の一角が売られた。
A株市場では、中国・ロシアの高速鉄道プロジェクトへの期待に加え、四川省で第13次5カ年計画(2016−20年)期間中に2000億元規模の鉄道インフラ投資が予定されていると伝わったことを受け、中国鉄建(
601186)、中国中鉄(
601390)など鉄道インフラ関連が総じて高い。中堅銀行の中国民生銀行(
600016)の上げも目立つ。原油先物相場の上昇を追い風に石油株のシノペック(
600028)、ペトロチャイナ(
601857)も買われた。一方、証券株の華泰証券(
601688)、光大証券(
601788)が軟調。通信インフラの中興通訊(
000063)も売られた。
上海B株指数は0.35%高の346.85ポイント、深センB株指数は0.23%高の1093.36ポイントとともに3日続伸した。