17日の香港株式市場でハンセン指数は4営業日ぶりに反落。終値は前日比1.25%安の28181.68ポイントだった。中国企業指数は1.05%安の10591.72ポイント。メインボードの売買代金は概算で782億3900万HKドルだった。
ハンセン指数は安く始まった。前日のNY市場でハイテク比率の高いナスダック総合が反落し、原油先物相場が4%強下落したことで、関連銘柄の売りが先行。米中貿易戦争の激化や中国景気減速への懸念がくすぶるなか、幅広いセクターに売りが波及した。きょうの軟調な中国本土相場も嫌気され、次第に下げ幅を広げた。企業の借入金を株式に振り替える債務株式化が今年下期に進展すると中国本土メディアが伝え、本土系銀行の資産内容が悪化するとの観測も浮上した。終値は昨年10月24日以来ほぼ9カ月ぶりの安値を付けた。
ハンセン指数構成銘柄では、スマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)が6.76%安と急反落。同業の瑞声科技(
02018)、インターネット大手テンセント(
00700)も安い。大型金融株の中国建設銀行(
00939)と中国工商銀行(
01398)、AIAグループ(
01299)、中国石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)とCNOOC(
00883)がそろって売られ、相場の重荷だった。衛生用品の恒安国際集団(
01044)、医薬大手の石薬集団(
01093)は大幅に続落。半面、ホンコン・チャイナガス(
00003)や華潤電力控股(
00836)にディフェンシブ性に注目した買いが入り、逆行高を演じた。
H株では漢方薬の広州白雲山医薬(
00874)、石炭のエン州煤業(
01171)が大きく売られた。観光株の上海錦江国際酒店集団(
02006)、トラベルスカイ・テクノロジー(
00696)もさえない。一方、2018年6月中間決算が18−41%増益となる見通しを前日大引け後に発表した北京金隅(
02009)が大幅高。自動車メーカーの広州汽車集団(
02238)、通信機器メーカーの中興通訊(
00763)も買われた。