17日前場の香港株式市場でハンセン指数は4営業日ぶりに反落。前場終値は前日比1.00%安の28254.85ポイントだった。中国企業指数は1.07%安の10590.05ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で412億3900万HKドルだった。
ハンセン指数は安く始まった。前日のNY市場でハイテク比率の高いナスダック総合が反落し、原油先物相場が4%強下落したことで、関連銘柄の売りが先行。きょうの中国本土相場の下落も嫌気され、次第に下げ幅を広げた。銀行の融資債権を貸出先企業の株式に振り替える債務株式化が今年下期に進展すると中国本土メディアが伝え、本土系銀行が抱えるリスクの上昇見通しが嫌気されたもよう。もっとも、ハンセン指数は下落率が1%を超える水準では下げ渋った。
個別では、中国4大商業銀行の中国建設銀行(
00939)と中国工商銀行(
01398)、中国銀行(
03988)、中国石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)、シノペック(
00386)、CNOOC(
00883)がそろって売られ、相場の重荷となった。中国政府系不動産デベロッパーの中国海外発展(
00688)、医薬大手の石薬集団(
01093)は大幅に続落。ハイテク株のテンセント(
00700)、舜宇光学科技(
02382)、瑞声科技(
02018)も安い。半面、香港商業不動産の九龍倉置業地産(
01997)、発電会社の華潤電力控股(
00836)が逆行高を演じている。