19日の香港株式市場でハンセン指数は続伸。終値は前日比1.40%高の30708.44ポイントだった。中国企業指数は2.12%高の12239.84ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で1149億3300万HKドル。
ハンセン指数は終日、堅調に推移した。中国本土市場の株高を受け、金融株やエネルギー株を中心に幅広いセクターで買いが優勢となった。中国人民銀行(中央銀行)が預金準備率引き下げ発表に続き、きのうから連日で大規模な資金供給オペを実施したことから、資金需給の緩和期待が広がった。原油などの商品価格の上昇も関連銘柄の買い材料視された。ただ、米国と中国との通商摩擦の深刻化に対する警戒感は根強く、ハンセン指数が上値抵抗とされた50日移動平均(大引け時点で30761.51ポイント)付近の水準では、利益確定売りが出て上値を重くした。
ハンセン指数構成銘柄では、大型商業銀行の中国建設銀行(
00939)と中国工商銀行(
01398)、IT大手のテンセント(
00700)が買われ、相場の上昇を主導した。中国石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)、CNOOC(
00883)、シノペック(
00386)はそろって大幅に続伸。食品株の万洲国際(
00288)と中国蒙牛乳業(
02319)も高い。スマホ部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)は大幅に反発した。一方、前日高かったAIAグループ(
01299)が反落。スマホ部品メーカーの瑞声科技(
02018)は続落した。
H株では、新疆新キン鉱業(
03833)や中国アルミ(
02600)、江西銅業(
00358)など非鉄金属株の上昇が目立つ。トランプ米政権がUCルサール(
00486)に続いて他のロシア企業を制裁対象に加えるとの見方が市場で広がり、アルミニウムやニッケルの相場が高騰したことが材料視された。漢方薬・健康茶大手の広州白雲山医薬(
00874)、油田サービス大手の中海油田服務(
02883)も大幅高。半面、ディーゼルエンジン製造のウェイチャイ・パワー(
02338)、空運の中国国際航空(
00753)がさえない。