19日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前日比0.84%高の3117.38ポイントだった。深セン成分指数は1.02%高の10598.35ポイントと続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4830億8800万元だった。
上海総合指数は小高く始まると、おおむねプラス圏で推移した。中国人民銀行(中央銀行)が17日に発表した預金準備率引き下げに続き、公開市場操作(オペ)を通じて連日の大量資金供給を行ったことが好感。資金需給の緩和期待とともに、香港から相互取引制度を通じた本土株売買が連日で大きく買い越しとなっていることも相場を支えた。指数は序盤に節目の3100ポイントを超えると上げ幅を拡大。ただ、3130ポイントに近づく水準では上値が重かった。セクター別では金属相場の上昇を受けて非鉄金属が高い。軍需関連、鉄鋼、石炭、酒造なども上昇。半面、前場に上昇していた電子・IT、ソフトウエアが下落。教育がさえなかった。
A株市場では、非鉄金属株の中国アルミ(
601600)がストップ高を付けた。鉄鋼株の宝山鋼鉄(
600019)、酒造株の貴州茅台酒(
600519)や宜賓五糧液(
000858)、石炭大手の中国神華能源(
601088)が大幅高。家電メーカーの美的集団(
000333)や珠海格力電器(
000651)、旅行大手の中国国旅(
601888)も大きく買われた。前日に2カ月ぶり安値を付けた杭州海康威視数字技術(
002415)は大幅反発。半面、航空株の中国国際航空(
601111)や中国南方航空(
600029)が逆行安。IT・テクノロジー株の巨人網絡集団(
002558)、紫光(
000938)、歌爾(
002241)なども軟調だった。
上海B株指数は0.53%高の322.06ポイント、深センB株指数は0.05%高の1110.68ポイントとともに4日ぶりに反発した。