28日の香港株式市場でハンセン指数は続落。終値は前日比0.61%安の25683.50ポイントだった。H株指数は0.86%安の10408.19ポイント。メインボードの売買代金は概算で770億4600万HKドル。
ハンセン指数はマイナス圏でのもみ合いに終始。前日の欧米株安を受けた売りに押された。NY市場でハイテク株の構成比率が高いナスダック総合株価指数が5月23日以来およそ1カ月ぶりの安値を付けただけに、香港市場でもスマートフォンやネット関連の銘柄の下げが目立った。前日に続く一部低位株の急落や中国本土相場の下落も嫌気され、ハンセン指数は10日移動平均(大引け時点で25739.40ポイント)を割り込んで引けた。セクター別では、保険や不動産、ハイテクが売られる半面、香港系銀行が買われた。
個別では、中国IT大手のテンセント(
00700)や米アップル関連銘柄の瑞声科技(
02018)が反落。大型金融株のAIAグループ(
01299)、中国建設銀行(
00939)、中国平安保険(
02318)の下落も相場の重荷だった。前日買われた石炭大手の中国神華能源(
01088)は大幅に下げた。一方、欧州銀行最大手のHSBC(
00005)が買われ、一定の下支えとなった。自動車メーカーの吉利汽車(
00175)が続伸。前日安かった中国旺旺(
00151)は買い戻された。
H株では、長城汽車(
02333)、BYD(
01211)、東風汽車集団(
00489)など自動車株が売られた。小売り株の北京京客隆(
00814)と聯華超市(
00980)の下げがきつい。半面、鉄鋼メーカーの馬鞍山鋼鉄(
00323)とアンガン・スチール(
00347)が商品先物相場の上昇を材料に大きく買われた。非鉄金属メーカーの中国アルミ(
02600)、江西銅業(
00358)も高い。