28日の中国本土株式市場で上海総合指数は、反落してスタート。手掛かり材料に乏しいなか、その後も軟調な値動きとなっている。指数は午前10時40分現在、前日比0.32％安の3181.00ポイントで推移。セクター別では、保険が売られ相場の下げを主導。港湾・海運や通信などもさえない。一方、高速道路が買われている。

　28日の香港市場でハンセン指数は前日の欧米株安の流れを引き継ぎ、続落して始まった。欧州中央銀行（ECB）のドラギ総裁の発言を受けてECBが従来想定より早い時期に金融緩和策を縮小するとの見方が広がり、売りが先行。指数は日本時間午前10時41分現在、前日比0.20％安の25789.16ポイントで推移している。個別では、米ナスダック総合指数の急落が嫌気され、中国IT大手のテンセント（00700）と米アップル関連の瑞声科技（02018）が反落。カジノ株の銀河娯楽（00027）、本土系商業銀行の交通銀行（03328）も安い。半面、自動車メーカーの吉利汽車（00175）、欧州銀行最大手のHSBC（00005）が上昇して一定の下支えとなっている。

　28日の上海A株市場では日本時間午前10時39分現在、安源煤業集団（600397）が2.67％安と上海A株銘柄（ストックコネクト対象銘柄）の中で値下がり率1位となっている。上海A株銘柄の寄り付き下落率トップ10は次の通り。

◆上海A株銘柄（ストックコネクト対象銘柄）の寄り付き下落率トップ10
　更新時間：2017/6/28 10:39 （日本時間）

  銘柄名                          株価  騰落率

                                  （元） （％）

 1 安源煤業集団（600397）          4.370  -2.67%

 2 天津創業環保（600874）         19.980  -2.44%

 3 新疆冠農果茸集団（600251）      8.110  -1.82%

 4 中国太平洋保険（601601）       33.240  -1.80%

 5 山東玲瓏輪胎（601966）         21.690  -1.68%

 6 清源科技（603628）             22.680  -1.65%

 7 北京韓建河山管業（603616）     24.770  -1.63%

 8 北京首創（600008）              6.790  -1.59%

 9 中国中材国際工程（600970）      8.750  -1.57%

10 長城汽車（601633）             13.400  -1.54%