28日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅に4日続伸。終値は前日比0.08%高の3154.66ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4164億8200万元。
上海総合指数はおおむね狭いレンジで安く推移。終盤に下げ幅を縮小し、大引け間際にプラス圏に浮上して引けた。「雄安新区」や首都圏一体開発の関連銘柄が大きく買われて相場を押し上げた。中国人民銀行(中央銀行)が27日、習国家主席の方針に沿って金融監督を強化すると表明し、市場で資金ひっ迫懸念が浮上。ただ、心理的節目の3100ポイントが下値支持線として意識されたこともあって下値は堅かった。セクター別では、鉄鋼やセメント、環境関連が買われた半面、酒造や空運、家電が売られた。
A株市場では「雄安新区」テーマ株とされる華夏幸福基業(
600340)、北京金隅(
601992)が大幅高。四半期決算を発表した招商銀行(
600036)と中国人寿保険(
601628)、中国交通建設(
601800)が堅調だった。一方、酒造大手の貴州茅台酒(
600519)が反落。自動車メーカーの上海汽車集団(
600104)も10営業日ぶりに反落した。あす四半期決算を発表する乳業メーカーの内蒙古伊利実業集団(
600887)も安い。
深セン成分指数は0.05%高の10234.65ポイントと4日続伸。河鋼(
000709)が制限値幅の上限(ストップ高)まで買い進まれた。上海B株指数は0.30%安の335.13ポイントと4日ぶりに反落。深センB株指数は0.01%安の1116.77ポイントと3日続落した。