28日前場の香港株式市場でハンセン指数は反発。前場終値は前日比0.51%高の24317.93ポイントだった。H株指数は0.80%高の10444.48ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で372億1500万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付き、前場はプラス圏で推移した。前日に下げた反動から買い戻しが優勢。決算発表が終盤を迎える中、個別銘柄の物色が引き続き活発で、相場を支えた。前日に割り込んだ10日移動平均(27日終値時点で24251.42ポイン)をあっさり回復したことも投資家心理の改善につながった。もっとも、トランプ米政権の政策運営を巡る不透明感が強まる中、上値追いの動きは限定的。指数はおおむね24300−24350ポイントのレンジでもみ合った。
個別では、欧州金融大手のHSBC(
00005)が反発し、指数を押し上げた。中国人寿保険(
02628)、中国平安保険(
02318)など本土保険株が上昇したほか、きょう決算発表を控えている交通銀行(
03328)をはじめ、本土銀行株もしっかり。3月のカジノ収入に証券会社が強気見通しを維持したことを好感し、銀河娯楽(
00027)、サンズ・チャイナ(
01928)の上昇が目立った。乳業大手の中国蒙牛乳業(
02319)も高い。同業の合生元(
01112)が発表した好決算を受けてつれ高した。半面、前日に逆行高だった港湾の招商局港口(
00144)、通信キャリのチャイナ・ユニコム(
00762)が反落。アジア生保のAIAグループ(
01299)や、長江実業地産(
01113)、新鴻基地産(
00016)など香港不動産株の一角も売られた。