22日の中国本土株式市場で上海総合指数は、小反落してスタート。その後、下げ幅を広げる展開になっている。指数は日本時間午前10時45分現在、前日比0.15％安の3248.53ポイントで推移。セクター別では前日買われた銀行、証券、百貨店などに売りが出たほか、インフラ建設も安い。一方、原油高を背景に石油が買われている。建材、非鉄金属も高い。

　22日の香港市場で、ハンセン指数は米株高の流れを引き継ぎ高く寄り付いた。前日に決算内容への失望でHSBC（00005）が急落し、他の主力銘柄にも利益確定の売りが広がり、心理的な節目の24000ポイントを割り込んだ後だけに、優良銘柄を中心に安値拾いの買いが先行。指数は日本時間午前10時42分現在、前日比0.54％高の24093.26ポイントで推移している。

　個別では、時価総額上位のテンセント（00700）や、本土系銀行株の中国建設銀行（00939）、中国工商銀行（01398）などが買われ、指数を押し上げた。香港不動産株の新世界発展（00017）、新鴻基地産（00016）が続伸。半面、HSBCが続落している。2016年12月本決算で天然ガス卸売り事業の関連資産に対して30億−40億元の減損引当金を計上する可能性があると発表した昆侖能源（00135）が大幅安。

　22日の上海A株市場では日本時間午前10時39分現在、杭州解百集団（600814）が2.98％安と上海A株銘柄（ストックコネクト対象銘柄）の中で値下がり率1位となっている。上海A株銘柄の寄り付き下落率トップ10は次の通り。

◆上海A株銘柄（ストックコネクト対象銘柄）の寄り付き下落率トップ10
　更新時間：2017/2/22 10:39 （日本時間）

  銘柄名                          株価  騰落率

                                  （元） （％）

 1 杭州解百集団（600814）         13.330  -2.98%

 2 永輝超市（601933）              5.610  -2.60%

 3 力帆実業（601777）              9.650  -2.43%

 4 中原証券（601375）             10.650  -2.29%

 5 中国銀河証券（601881）         13.430  -2.11%

 6 中鉄鉄龍集装箱物流（600125）    9.970  -1.87%

 7 山西路安環保能源開発（601699）  9.420  -1.87%

 8 大唐国際発電（601991）          4.390  -1.79%

 9 大同煤業（601001）              6.630  -1.63%

10 銀座集団（600858）             11.050  -1.60%