30日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は小反発。前場終値は前日比0.04%高の3071.36ポイントだった。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で2296億5500万元。
上海総合指数は前日終値の近辺で小動きに終始。小高く寄り付いたが、買いが続かず。中盤以降はおおむねマイナス圏の狭いレンジでもみ合ったが、かろうじてプラス圏で引けた。中国の指導層は国内総生産(GDP)成長率が6.5%を割り込むような状況にでも直面しない限り、預金準備率の引き下げや利上げを実施する必要はないと考えていると外電が報じたことで追加緩和への期待が一層後退し、投資家心理を冷やした。
セクター別では、航空製造関連が堅調。習近平国家主席が航空機エンジン・ガスタービンエンジンの自主開発推進の方針を示したことが引き続き材料されているもよう。銀行の一角も買われ、相場を支えた。半面、航空輸送が安い。中国南方航空(
600029)が発表した減益決算が嫌気され、ほかの銘柄もつれ安した。前日に買われたインフラ建設株が反落し、相場の重しとなった。不動産はまちまち。上海市当局が住宅ローンの新規性の導入を否定したものの、影響は限定的だった。
上海B株指数は0.06%安の353.95ポイント、深センB株指数は0.10%高の1164.08ポイントだった。