本日の香港市場は売り先行でスタートか。前日のNY市場でダウ平均は反落。このところの急ピッチな上昇を受け、利益確定売りが優勢だった。香港株の米国預託証券(ADR)は、時価総額の大きいHSBC(
00005)やIT大手のテンセント(
00700)、通信キャリアのチャイナ・モバイル(
00941)などが香港終値を下回った。香港株のADR指数にサヤ寄せすれば、ハンセン指数は約170ポイント程度下げて寄り付くことになる。
売り一巡後は26−27日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に様子見ムードが広がる可能性がある。今回のFOMCでの金利据え置きは確実視されているが、注目は今後の利上げ見通しに移っており、27日の会合終了後の声明を見極めたい投資家は多い。積極的にポジションを傾けにくく、26日の香港市場の取引は低調な結果になりそうだ。
25日の米NY商品市場では、原油先物相場が大幅に続落。WTIで期近の9月物が一時43米ドルを割り込む場面も見られた。原油先物相場の影響を受けやすい石油株のペトロチャイナ(
00857)、CNOOC(
00883)などは上値の重い展開となりそうだ。金先物相場は小幅ながら続落した。
26日香港市場の企業決算では、穀物食品メーカーの中国緑色食品(
00904)が期末決算を発表する。