31日の中国本土株式市場で上海総合指数は大幅に続伸。終値は前日比3.34%高の2916.62ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で6315億7300万元。
上海総合指数は小高く寄り付き、上げ幅を急速に拡大。全面高の展開となり、終値ベースで心理的節目の2900ポイントを6日以来ほぼ3週間ぶりに回復して取引を終えた。上海証券取引所が前週末に公表した株式取引停止のガイドラインを手掛かりに、MSCIが6月15日の株価指数構成見直しでA株の新興国指数への採用を決めるとの期待が強まり、機関投資家による投資規模の拡大を見込む買いが膨らんだもよう。深センと香港の両株式市場の相互取引(深港通)の開始が香港特別行政区成立記念日にあたる7月1日にも導入されるとの期待も根強い。
A株市場では、光大証券(
601788)や華泰証券(
601688)など証券株が軒並み急伸。生保大手の新華人寿保険(
601336)や中国人寿保険(
601628)、不動産会社の緑地控股(
600606)、保利房地産(
600048)も高い。政策支援が期待できるソフトウエアや電子・ITなどのセクターで多数の銘柄が制限値幅の上限(ストップ高)まで買い進まれた。
上海B株指数は4.21%高の348.66ポイントと大きく反発。構成銘柄のうち取引停止中の6銘柄を除く46銘柄が全て上昇した。深センB株指数も2.42%高の1070.79ポイントと反発した。下落は深セン市皇庭国際企業(
200056)、山東省中魯遠洋漁業(
200992)の2銘柄だけだった。