31日前場の香港株式市場でハンセン指数は6営業日続伸。前場終値は前日比1.24％高の20885.57ポイントだった。H株指数は1.60％高の8762.45ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で337億8000万HKドル。

　ハンセン指数は小安く寄り付いた後、すぐに切り返し上げ幅を広げる展開となった。MSCI新興国市場指数へのA株組み入れ期待を背景に本土市場で上海総合指数が大幅高となり、買い安心感が広がった。

　個別では、本土系保険株の中国平安保険（02318）と中国人寿保険（02628）が高い。時価総額の大きいテンセント（00700）も買われて指数を押し上げた。乳製品大手の中国蒙牛乳業（02319）の上げも目立つ。台湾系食品メーカーは高安まちまち。康師傅控股（00322）が上げた半面、中国旺旺（00151）が安い。

                                 引値    前日比    騰落率 (%)

 ハンセン指数                 20885.57    256.18      1.24

 H株指数                       8762.45    137.69      1.60

 レッドチップ指数              3616.18     29.83      0.83

 GEM指数                        419.14      2.70      0.65

　31日前場の中国本土株式市場で上海総合指数は大幅に続伸。前場終値は前日比2.43％高の2891.15ポイントだった。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で3258億8100万元。

　上海総合指数は小高く寄り付き、上げ幅を急速に拡大。全面高の展開となって25日移動平均（前引け時点で2873.36ポイント）を上抜け、前場の高値圏で引けた。上海証券取引所が前週末に公表した株式取引停止のガイドラインを手掛かりに、MSCIが6月15日の株価指数構成見直しでA株の新興国指数への採用を決めるとの期待が強まり、機関投資家による投資規模の拡大を見込む買いが膨らんだもよう。深センと香港の両株式市場の相互取引（深港通）の開始が香港特別行政区成立記念日にあたる7月1日にも発表されるとの期待も根強い。

　上海B株指数は2.77％高の343.83ポイント、深センB株指数は1.73％高の1063.62ポイントとともに反発した。