モルガン・スタンレーは最新リポートで、パソコンの世界最大手、レノボグループ(
00992)をトップピックに選び、目標株価を9.1HKドルから15.0HKドルに64.8%引き上げた。投資判断は「イコールウエート」から「オーバーウエート」に引き上げた。これまではバリュエーションが低い銘柄だったが、人工知能(AI)コンピューターが市場に登場したことにより、AIパソコン・AIサーバーの成長がレノボグループのバリュエーション見直しを支えるとの見方を示した。『格隆匯』が22日伝えた。
モルガン・スタンレーは、今年下半期からAIコンピューターが急増するとの見方を示した。ノートパソコンが1000米ドル超の価格で普及し始めるが、最終的には500米ドル台まで下がると予想。AIコンピューターが平均販売価格を押し上げ、パソコンメーカーに高い利益をもたらすとみている。また、レノボグループの売上高に占めるAIパソコンの比率が2024年の2%から28年には53%に上昇して世界のパソコン受託製造業者(OEM)のなかで最も高くなり、アジアでの主要な受益者になるとした。
レノボグループの株価は日本時間午後4時1分現在、前日比11.98%高の11.40HKドルで推移している。