ゴールドマン・サックスは最新リポートで、MSCI中国指数の向こう12カ月間の目標値を60ポイントから70ポイント、滬深300指数(CSI300指数)については3900ポイントから4100ポイントに引き上げた。投資判断に関しては中国本土A株を「オーバーウエート」、オフショア中国株を「イコールウエート、「TMT」(テクノロジー、メディア、通信)セクターを「オーバーウエート」にそれぞれ据え置いたほか、不動産デベロッパーと銀行を「イコールウエート」に引き上げた一方、資本財と自動車を「アンダーウエート」に引き下げた。『AAストックス』が20日伝えた。
ゴールドマンは、MSCI中国指数が1月下旬に付けた安値から31%上昇しており、直近1カ月の上昇率は19%に達し、大部分の先進国市場と新興国市場をアウトパフォームしたと指摘。経済の強靭性、不動産市場と資本市場への政策支援などが背景にあったとの見方を示した。また、ヒストリカルデータに基づき、市場の上昇率が20%を超えた場合は、テクニカル的に強気相場に入ると指摘。ただ、本土市場が上昇の勢いを維持するには、政策の推進と米中関係が鍵を握るとした。
株主還元、不動産市場の景気サイクル、利益の潜在的な成長力などを踏まえ、ゴールドマンは中国経済の回復で恩恵を受ける40銘柄のポートフォリオを選定。うちウエートが4%以上の香港上場株はテンセント(
00700)、アリババ集団(
09988)、中国建設銀行(
00939)、AIAグループ(
01299)、美団(
03690)、小米集団(
01810)、中国平安保険(
02318)、トリップ・ドットコム(
09961)。