8日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前日比0.90%安の18313.86ポイントだった。中国企業指数は1.07%安の6456.72ポイント。メインボードの売買代金は概算で1286億5000万HKドル。
ハンセン指数は前場に高く推移する場面が目立ったものの、前引けにかけてマイナス圏に沈み、下げ幅を拡大。終盤には下落率が一時1%に迫った。米国で利下げが始まる時期が従来の想定より遅くなるとの見方が広がり、運用リスクを回避する売りが指数を押し下げた。モルガン・スタンレーが最新リポートで、米連邦準備理事会(FRB)による利下げ開始時期の見通しをこれまでの7月から9月に修正したと伝わった。前日の米ハイテク株安やこの日の中国本土市場の下落も地合いを悪化させたもよう。
ハンセン指数構成銘柄では、不動産開発の龍湖集団(
00960)と華潤置地(
01109)、恒隆地産(
00101)、不動産管理の碧桂園服務(
06098)と華潤万象生活(
01209)が大きく売られた。朝方に2024年1−3月期決算を発表したバドワイザーAPAC(
01876)は急反落。電気自動車(EV)の理想汽車(
02015)、太陽光パネル用ガラスの信義光能(
00968)も安い。半面、スマートフォン大手の小米集団(
01810)が大幅に反発した。石炭大手の中国神華能源(
01088)、医薬品卸売りの国薬控股(
01099)、衛生用品の恒安国際集団(
01044)も買われた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.29%安の3872.01ポイントと続落。画像認識システムのセンスタイム(
00020)の下げがきつい。EVの小鵬汽車(
09868)、企業向けクラウドサービスの金蝶国際ソフト(
00268)も大幅安だった。