18日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅に続伸。終値は前日比0.09%高の3074.22ポイントだった。深セン成分指数は0.05%安の9376.81ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9496億2300万元だった。
上海総合指数は小動きで始まった後に上向きに転じ、前場半ばには心理的節目の3100ポイントに乗せる場面もあった。ただ、同節目付近で伸び悩むと、その後はもみ合いながら上げ幅を縮小した。中国当局の政策支援を好感する買いが引き続き相場を支える半面、前日に2%超上昇した後とあって、利益確定売りが出た。米国のバイデン大統領が17日に中国から輸入する鉄鋼・アルミ製品に対する関税を引き上げる方針を示したことなどを受け、米中の対立激化への懸念も重荷となった。
セクター別では、バッテリー素材と保険が全面高。電機、航空・宇宙関連、貴金属、家電なども買われた。半面、電力、採掘、公共事業、環境関連などが下げた。
A株市場では、小型家電メーカーの九陽(
002242)が急伸。特定用途無線メーカーの海能達通信(
002583)、中堅銀行の中信銀行(
601998)が大幅に続伸した。保険株の新華人寿保険(
601336)、中国人寿保険(
601628)、中国太平洋保険(
601601)や、自動車株の広州汽車集団(
601238)なども上昇が目立った。半面、環境関連の東江環保(
002672)が反落したほか、製紙株のチェンミン・ペーパー(
000488)、製薬株の江蘇恒瑞医薬(
600276)、不動産株の万科企業(
000002)、石油株のペトロチャイナ(
601857)などが売られた。
上海B株指数は0.09%安の256.25ポイント、深センB株指数は0.41%安の1064.25ポイントだった。