10日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日続伸。終値は前日比1.85%高の17139.17ポイントだった。中国企業指数は2.06%高の6016.83ポイント。メインボードの売買代金は概算で1072億9000万HKドル。
ハンセン指数は寄り付き後に心理的節目の17000ポイントを上抜け、序盤に上げ幅を拡大。前引けにかけて、3月13日に付けた取引時間中の年初来高値(17214.67ポイント)に近づく場面があった。中盤以降は伸び悩んだものの、終値は昨年11月28日以来およそ4カ月ぶりの高値だった。前日のNY市場で米長期金利の低下を背景にハイテク株が買われた流れを引き継ぎ、大型ネット株を中心に幅広いセクターで買いが優勢となった。
ハンセン指数構成銘柄では、中国ネット通販大手のJDドットコム(
09618)とアリババ集団(
09988)、生活アプリ運営の美団(
03690)、中国インターネットサービス大手のテンセント(
00700)が買われて相場の上昇を主導。都市ガスの新奥能源(
02688)、自動車販売の中升集団(
00881)、金鉱大手の紫金鉱業集団(
02899)は大幅に続伸した。前日大引け後に自社株買い計画を発表したハンセン銀行(
00011)は6%超上げた。半面、半導体ファウンドリーのSMIC(
00981)、新薬受託開発の無錫薬明康徳新薬開発(
02359)、白物家電の海爾智家(
06690)が反落した。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は2.09%高の3551.06ポイントと続伸。電気自動車の小鵬汽車(
09868)と蔚来集団(
09866)、動画プラットフォームのビリビリ(
09626)が高い。一方、ネット損保の衆安在線財産保険(
06060)、ライブコマースの東方甄選(
01797)が大幅安だった。