20日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に反発。終値は前日比0.08%高の16543.07ポイントだった。中国企業指数は0.41%高の5803.99ポイント。メインボードの売買代金は概算で853億4000万HKドル。
ハンセン指数は前日終値を挟んだもみ合いで始まったが、中盤以降は堅調に推移した。決算発表や業績期待を手掛かりとする個別物色が相場を支えた。ただ、この日夜の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表とパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の記者会見を前に、上値を追う動きは限定的。100日移動平均(大引け時点で16605.42ポイント)付近で伸び悩み、結局は同水準を下回って終えた。セクター別ではエネルギー、医療・ヘルスケア、一般消費財が上げた半面、必需消費財、素材、コングロマリットが下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、2023年12月本決算を発表するテンセント(
00700)が買われ、相場の上昇を主導した。前日大引け後に決算を発表したスポーツ用品の李寧(
02331)とチャイナ・ユニコム(
00762)は大幅に続伸。電気自動車の理想汽車(
02015)、海運の東方海外(
00316)、中国石油メジャーのCNOOC(
00883)も高い。一方、前日大引け後に発表した23年12月決算が606%増益となった小米集団(
01810)は続落した。電力株の華潤電力控股(
00836)、保険株のAIAグループ(
01299)、香港コングロマリットの新鴻基地産(
00016)も売られた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.65%高の3551.42ポイントと反発。オンライン読書サービスの閲文集団(
00772)が11%近く上昇したほか、ゲーム・オフィスソフト大手のキングソフト(
03888)、オンライン旅行会社の同程旅行(
00780) が大幅高となった。半面、電気自動車の蔚来集団(
09866)、ミニブログのウェイボー(
09898)が下落した。