中国の新興電気自動車メーカー、小鵬汽車(
09868)は19日大引け後、アリババ集団(
09988)による取締役派遣の取り決めを廃止したと発表した。小鵬汽車とアリババ集団傘下の淘宝中国(タオバオ・チャイナ)、小鵬汽車の筆頭株主である何小鵬氏が協議の結果、同日付での廃止を決めた。アリババ集団戦略投資部の胡曉取締役総経理は同日、小鵬汽車の非執行取締役を辞任した。
小鵬汽車と淘宝中国、何小鵬氏は2021年6月、小鵬汽車が香港証券取引所に新規上場(21年7月)した後、淘宝中国が取締役候補を指名した場合、何氏が株主総会で賛成票を投じる取り決めを交わしていた。
小鵬汽車は、研究開発やマーケティングなどの分野でアリババ集団との提携を続け、今後も新たな事業協力の機会を探っていく方針を明らかにした。同社の会長兼最高経営責任者(CEO)を務める何氏は「アリババの人工知能(AI)技術エコシステムで引き続き深く協力していきたい」と述べた。
小鵬汽車の19日終値は前日比1.73%安の39.80HKドル。