5日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日ぶりに大幅反落。終値は前日比2.61%安の16162.64ポイントだった。中国企業指数は2.63%安の5562.73ポイント。メインボードの売買代金は概算で1121億2000万HKドル。
ハンセン指数は前日の米株安の流れを引き継ぎ安く寄り付いた後、じりじりと下げ幅を拡大した。終値ベースで2月19日以来、2週間超ぶりの安値を更新。中国の第14期全国人民代表大会(全人代、国会に相当)第2回会議がこの日に開幕した。李強首相は政府活動報告で、2024年の国内総生産(GDP)成長率の目標を「5%前後」に設定し、前年と同水準に据え置いたほか、24年の財政赤字率はGDP比3%とした。おおむね市場の予想通りで、ポジティブサプライズがなかったと指摘する声が出た。
ハンセン指数構成銘柄では、医薬品ネット通販の京東健康(
06618)、阿里健康(
00241)、大型ネット株のJDドットコム(
09618)、美団(
03690)、百度(
09888)が大幅安。製薬株の中国生物製薬(
01177)、翰森製薬(
03692)、薬明生物技術(
02269)、自動車ディーラーの中升集団(
00881)も下げがきつい。新興自動車メーカーの理想汽車(
02015)が大幅に続落した。半面、太陽光発電用ガラスメーカーの信義光能(
00968)、産金株の紫金鉱業集団(
02899)が逆行高を演じた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は4.34%安の3323.89ポイントと大幅に続落。構成30銘柄はすべて下落。なかでもウェイボー(
09898)、平安健康医療科技(
01833)が9%超安と急落した。