5日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4営業日続伸。終値は前日比0.28%高の3047.79ポイントだった。深セン成分指数は0.23%安の9416.80ポイントと4営業日ぶりに反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆670億5000万元だった。
上海総合指数は安く始まった後、前日終値を挟んでもみ合い。大引けにかけて上げ幅を広げて引けた。前日終値は昨年11月24日以来の高値とあって利益確定売りが出たものの、政策の恩恵が期待できる銘柄が買われ、相場を支えた。中国の李強首相がこの日開幕した全国人民代表大会(全人代)で政府活動報告を行い、2024年の経済成長目標などの達成に向けた政策を明らかにした。
セクター別では、貴金属と銀行が全面高のほか、自動車、航空宇宙が買いを集めた。半面、電源設備とバッテリー素材が全面安。医療サービス、環境保護関連も売られた。
A株市場では、監視カメラメーカーの浙江大華技術(
002236)がストップ高。スマートフォン・スマートカー部品の欧菲光集団(
002456)、インフラ建設の中国中鉄(
601390)が高い。漢方薬の東阿阿膠(
000423)、華潤三九医薬(
000999)も買われた。一方、職業教育サービス会社の中公教育科技(
002607) が大幅安。化合物半導体メーカーの三安光電(
600703)、太陽電池メーカーの隆基緑能科技(
601012)、通信機器の中興通訊(
000063)も下げた。
上海B株指数は0.22%高の264.87ポイントと4営業日続伸。深センB株指数は0.30%安の1074.42ポイントと反落した。