28日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前日比1.51%安の16536.85ポイントだった。中国企業指数は2.04%安の5688.46ポイント。メインボードの売買代金は概算で1070億1000万HKドル。
ハンセン指数は中盤まで、前日終値を挟んで一進一退の展開。終盤に下げ幅を広げ、終値ベースで21日以来1週間ぶりの安値を付けた。前日のハンセン指数終値はおよそ2カ月ぶりの高値だっただけに、利益確定売りが幅広いセクターで優勢だった。中国の2月の製造業購買担当者景気指数(PMI)と米国の1月の米個人消費支出(PCE)物価指数の発表を控え、持ち高を整理する売りも出たもよう。
ハンセン指数構成銘柄では、大型ネット株の美団(
03690)とテンセント(
00700)が売られて相場の重荷となった。本土不動産株の碧桂園服務(
06098)、龍湖集団(
00960)、華潤置地(
01109)の下げがきつい。スポーツ用品の李寧(
02331)と安踏体育用品(
02020)、火鍋チェーンの海底撈国際(
06862)は反落した。一方、オンラインゲームのネットイース(
09999)が大幅に続伸した。この日発表の2024−25年度財政予算案に住宅取引の過熱抑制策の撤廃が盛り込まれたことで、新世界発展(
00017)、恒基兆業地産(
00012)、Link REIT(
00823)が買われた。香港公益事業の長江インフラ(
01038)も高い。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は2.19%安の3426.61ポイントと反落。半導体ファウンドリーの華虹半導体(
01347)とSMIC(
00981)、画像認識システムのセンスタイム(
00020)、電気自動車の小鵬汽車(
09868)が急落した。構成30銘柄のうち上昇はネットイースと理想汽車(
02015)の2銘柄だけだった。