『香港経済日報』が外電を引用して伝えたところによると、中国電子商取引大手のアリババ・グループ(BABA)は香港への重複上場について、複数のスケジュールを検討しているもよう。新規株式公開(IPO)調達額は100億−150億米ドル(約780億−1170億HKドル)に上るとみられる。また、アリババは香港証券取引所(
00388)上場委員会のメンバーと話し合いをしているものの、上場ヒアリングには出席しなかったという。アリババは先ごろ、反政府デモなど香港の混乱を受けて、上場を先送りすると報じられていた。
関係者によれば、アリババは7−9月期に香港IPOをスタートする可能性が高く、特に8月下旬が有力視されている。調達資金は今年のIPO案件で最大規模となる公算。ただ、アリババは先週の4−6月期決算発表で香港上場にまったく触れなかった。同社の上場をめぐり状況は流動的との見方も出ている。