中国国際金融(CICC)は最新リポートで、恒安国際集団(
01044)の目標株価を6.3%引き下げて71.83HKドルに設定した。2019年上期に生理用ナプキン部門の売上高と利益に下押し圧力がかかったとして、2019−20年予想利益をそれぞれ5%、4%下方修正したことを織り込んだ。目標株価は2019−20年予想PERがそれぞれ18.7倍、17倍に相当する水準で、いまの株価では同PERがそれぞれ15倍、13.6倍となる。『AAストックス』が18日伝えた。
CICCは、恒安国際集団の19年中間決算の売上高が前年同期比6.4%増、純利益が同4%減と予想。市場コンセンサスを下回る水準で、売上構成に占める貿易の比率拡大に伴う粗利益率の低下や、生理用ナプキンの業績低迷を理由に挙げた。業界関係筋によると、昨年末に始まった販売チャネルの改革が影響し、1−6月期の生理用ナプキンの売上高は3−4%減少した可能性がある。
ただ、現在のバリュエーションや配当利回りが魅力的な水準にあることや、下期の利益拡大見通しを踏まえ、投資判断は「アウトパフォーム」に維持した。
恒安国際集団の株価は日本時間午後4時48分現在、前日比0.44%安の56.30HKドルで推移している。