2019-06-27 |
中国/業界動向/金融 |
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人民銀、住宅ローン金利を引き下げないよう指示か
中国人民銀行(中央銀行)が商業銀行に対し、個人向け住宅ローン金利を引き下げないよう指導したもようだ。住宅価格の上昇が続くなか、金利水準を誘導することで住宅ローンの規模を抑制する方針とみられる。外電によると、人民銀の指導は今月初めに口頭で行われた。各銀行がそれぞれ住宅ローン金利の調整幅を決めている。ある銀行の事情筋は、住宅ローン金利を基準金利の1.05倍に変更したと明らかにした。香港経済紙『信報』が27日伝えた。
ロイター通信が国家統計局の統計を基に算出した5月の主要70都市の新築住宅価格は、前年同期比10.7%高く、44カ月連続で上昇。前月比でも0.7%高となり、49カ月続けて前月を上回った。
不動産市況の過熱を防ぐため、中国当局は相次いで抑制措置を打ち出した。不動産開発会社による国内外での資金調達の規制が中心で、一部のデベロッパーは銀行間市場トレーダー協会の窓口指導を受けて社債や資産担保証券(ABS)の発行を停止している。