2019-06-27 |
香港/マーケット/証券 |
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【相場見通し】上値重い展開か、G20での米中首脳会談を意識
27日の香港市場は上値の重い展開か。週末の20カ国・地域首脳会議(G20サミット)に合わせて開催予定の米中首脳会談を前に、結果を見極めたい投資家が積極的な買いを控えそうだ。両国の通商協議を巡っては、トランプ米大統領がメディアインタビューで、合意を得ることが「間違いなく可能」と述べる一方、「合意できないのであれば大幅な追加関税を課す」と発言。ただ、発動する場合は「25%ではなく10%になる可能性がある」との考えも示しており、強硬姿勢がやや和らいだとの見方も広がっている。一方、香港市場ではきょうハンセン指数先物6月物の最終売買日に当たる。週末に3連休が控えていることもあり、持ち高整理の売りが出やすくなるだろう。
26日の米NY株式相場は高安まちまち。ムニューシン米財務長官が米中通商交渉は合意に至る可能性があると楽観的な見方を示したことで上昇してスタートしたが、取引終盤は幅広い銘柄が利益確定売りに押された。同日の香港株の米国預託証券(ADR)はIT大手のテンセント(
00700)、アジア生保大手のAIAグループ(
01299)、中国石油メジャーのCNOOC(
00883)が香港終値を上回った半面、中国石炭大手の中国神華能源(
01088)、香港コングロマリットの長江和記実業(
00001)が下回って引けた。