週明け24日の香港株式市場でハンセン指数は小反発。終値は前営業日比0.14%高の28513.00ポイントだった。中国企業指数は0.29%高の10952.94ポイント。メインボードの売買代金は概算で697億8000万HKドルにとどまった。
ハンセン指数は安く寄り付いたものの、ほどなくしてプラス圏に浮上し、その後は総じて小高い水準でもみ合った。20カ国・地域(G20)首脳会議にあわせて開かれる見通しとなった米中首脳会談を週末に控え、様子見気分が漂った。米中摩擦を巡っては強弱材料が交錯。米商務省は21日、安全保障上の懸念がある外国企業のリストに、中国政府の基幹システムを手掛けるスーパーコンピューター大手など5社を追加すると発表。ハイテク分野で米中対立が一層激しくなることが懸念された。一方、23日に中国外交部が習近平国家主席の大阪訪問とG20首脳会議への出席を発表したほか、24日午前のブリーフィングで商務部の王受文副部長は「米中の通商チームが今後の意見交換を巡り話し合っている」と述べた。首脳会談に向けて準備が進んでいるとの見方が出ている。
ハンセン指数構成銘柄では、恒基兆業地産(
00012)、恒隆地産(
00101)、華潤置地(
01109)、碧桂園(
02007)など香港、本土の不動産銘柄が高い。医薬品メーカーの中国生物製薬(
01177)、石炭大手の中国神華能源(
01088)が買われた。交通銀行(
03328)、中国工商銀行(
01398)など本土系銀行株の一角が堅調。半面、豚肉大手の万洲国際(
00288)が3%近い下げ。スマホ部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)、乳製品メーカーの中国蒙牛乳業(
02319)、マカオカジノのサンズ・チャイナ(
01928)が売られた。
H株では、農業用大型トラクター大手は大幅に6営業日続伸。中国でゴミ分別が推進される中、ごみ処理関連銘柄として注目されているもよう。自動車メーカーの北京汽車(
01958)、東風汽車集団(
00489)、有料道路運営の浙江高速道路(
00576)、小売り大手の聯華超市(
00980)が高い。半面、証券大手の申万宏源集団(
06806)、港湾運営の厦門国際港務(
03378)、コンテナ大手の中国国際コンテナ(
02039)が安い。原油高を嫌気して航空大手の中国南方航空(
01055)、中国国際航空(
00753)、中国東方航空(
00670)がそろって売られた。