18日のNY株式相場は大幅続伸。トランプ米大統領が6月末のG20で中国の習主席と会うと発言したことで米中貿易交渉の進展期待が高まったほか、年後半の利下げ観測の高まりも安心感につながった。ダウ平均は一時414ドル高まで上昇し、353.01米ドル高(+1.35%)と大幅続伸して終了。ボーイングが5.37%高となり1銘柄でダウ平均を129米ドル押し上げたほか、3M、キャタピラー、アップル、ゴールドマン・サックスなどもダウ平均の上昇に寄与した。S&P500も1.42%高まで上昇後、0.97%高で終了し、過去最高値まで0.95%に迫った。生活必需品、不動産、公益が下落したものの、資本財、IT、エネルギーなど11セクター中、8セクターが上昇した。ハイテク株主体のナスダック総合も1.39%高で終了し、主要3指数そろっての大幅続伸となった。
ECBの追加刺激策の期待から欧州株が大幅高となるなか、翌日にFOMCの結果公表を控える米国株も小高くスタートした。その後、トランプ大統領が中国の習主席と「素晴らしい電話会談」を行ったとツイートし、日本でのG20で再び会談を行うだろうとしたことで買いの勢いが強まった。また、クドロー米国家経済会議(NEC)委員長の「ホワイトハウスはパウエルFRB議長の交代を検討していない」などの発言もFRBの金融政策への期待を高めたようだ。米中問題にセンシティブの資本財やハイテク株が大幅に上昇した。キャタピラー、アップルが2%超上昇したほか、ザイリンクスやエヌビディアなどが5-6%上昇し、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は4.33%高となった。引け後に決算を発表したアドビは売上高と利益が市場予想を上回り、時間外で4%超上昇した。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 26228.88 26527.19 26227.76 26465.54 353.01 1.35
S&P500 2906.71 2930.79 2905.44 2917.75 28.08 0.97
NASDAQ 7920.98 8005.21 7911.67 7953.88 108.86 1.39
CME225先物 21080.00 21205.00 20840.00 21190.00 280.00 1.34
FT100 7443.04 7443.04 7443.04 7443.04 85.73 1.16
DAX 12069.37 12358.00 11987.55 12331.75 245.93 2.03
為替(ドル/円) 108.55 108.66 108.05 108.45 -0.10 -0.09
WTI先物 51.95 54.31 51.50 53.90 1.97 3.79
金(Gold)先物 1343.90 1358.50 1342.10 1350.70 7.80 0.58
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。