14日の香港市場で東亜銀行(
00023)が大幅安。株価は日本時間午後0時9分現在、前日比8.28%安の22.15HKドルで推移している。業績悪化見通しを受けて証券各社が投資判断を引き下げたことで、失望売りが出たもよう。
東亜銀行は13日大引け後、2019年6月中間期決算が大幅な減益となる見通しを発表した。中国本土の商業物件向けに貸し付けた計62億HKドルについて、市況悪化に伴い貸付資産レーティングを引き下げ、税引き後減損損失が25億−30億HKドルに上ると明らかにした。
『香港経済日報』によると、中国国際金融(CICC)は最新リポートで東亜銀行の目標株価を25.26HKドルから21.70HKドルへ下方修正し、投資判断を「ホールド」から「売り」に引き下げた。市場では東亜銀行の中国本土向け貸し付け全体に対する懸念が広がった。同行の本土不動産業向け業務のエクスポージャー(リスクの度合い)はやや高水準が続いており、2018年のリスク比率は30%と、業界平均の7.5%を大きく上回る。