23日前場の香港株式市場でハンセン指数は反落。前場終値は前日比1.30%安の27346.59ポイントだった。中国企業指数は1.63%安の10431.33ポイント。メインボードの売買代金は概算で500億8000万HKドルだった。
ハンセン指数は終始マイナス圏で推移した。前日の米株安や米中通商問題を巡る対立激化が意識されるなかで売りが先行。米中の対立を巡っては、米国による華為技術(ファーウェイ)に続く中国企業への禁輸措置や、これに対する中国側の報復措置などへの警戒が高まっている。人民元相場の下落(元安)で中国からの資金流出懸念が高まっていることも相場の重しとなった。指数は序盤に下げ幅を拡大。一方、27300ポイント付近では下げ渋りの動きがみられた。
個別では、米中対立を背景にスマホ部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)が6%台の大幅安となったほか、同業の瑞声科技(
02018)、通信機器メーカーの中興通訊(
00763)が安い。IT大手のテンセント(
00700)、石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)やシノペック(
00386)、アジア生保大手のAIAグループ(
01299)といった大型銘柄が売られ、相場の下げを主導した。半面、乳製品大手の中国蒙牛乳業(
02319)が逆行高。食品株の万洲国際(
00288)や中国旺旺(
00151)が堅調だった。