中国共産党の貴州省規律検査委員会は22日、中国の大手白酒メーカー、貴州茅台酒(
600519)の前会長である袁仁国氏を党籍剥奪と公職追放の処分にしたと発表した。
袁氏は1998年から2018年5月まで20年にわたり貴州茅台酒の会長を務めた著名経営者。規律検査委員会は袁氏が「家族式腐敗」を通じて不法に巨額の利益を得ていたと指摘し、厳しく処分すべきと強調した。
貴州茅台酒は貴州省茅台地区を拠点とする醸造メーカーで、中国の代表的白酒(パイチュウ)である「茅台酒」を製造・販売する。中価格帯の「茅台王子酒」、低価格帯の「茅台迎賓酒」なども手掛ける。「茅台酒」は高粱(コーリャン)を主な原料とし、ウイスキー、ブランデーと並び世界3大蒸留酒に数えられる。中国では国賓をもてなす「国酒」扱い。