21日前場の香港株式市場でハンセン指数は3日ぶりに反発。前場終値は前日比0.22%高の27848.79ポイントだった。中国企業指数は0.57%高の10693.60ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で544億2000万HKドルだった。
ハンセン指数は安く寄り付いた後に前日終値付近でもみ合いとなったが、前引けにかけて上げ幅を広げた。中国本土相場で金融やエネルギー、不動産を中心に全セクターが上昇したことで、香港市場でも関連銘柄が買われ、相場を押し上げた。序盤は前日の米株安の流れを引き継ぎ、米中対立の先鋭化と世界景気の減速を懸念する売りが先行したものの、中国政府による下支え策への期待が次第に広がったもよう。
個別では、ハイテク株のテンセント(
00700)と瑞声科技(
02018)、本土商業銀行の中国銀行(
03988)、交通銀行(
03328)、中国工商銀行(
01398)が買われた。前日下げた碧桂園(
02007)、香港証券取引所(
00388)、万洲国際(
00288)は買い戻されている。半面、米国事業の比率が大きい創科実業(
00669)の下げがきつい。石油株のCNOOC(
00883)とシノペック(
00386)が反落。きょう2019年1−3月決算を発表する中国生物製薬(
01177)も安い。