連休明け2日の香港市場で中国の乳製品大手、中国蒙牛乳業(
02319)が大幅高。株価は日本時間午後4時14分現在、前営業日比5.86%高の30.70HKドルで推移している。シティーグループは最新リポートで、中国蒙牛乳業の新会長人事を評価し、同銘柄をセクタートップピックに据え置いた。『AAストックス』が2日伝えた。
中国蒙牛乳業は4月29日に会長の交代を発表。于旭波会長が同日付で辞任し、後任には陳朗氏が就く。シティは、今回の会長交代が中国蒙牛乳業の実質筆頭株主、中国糧油食品集の経営陣異動に伴うものだと分析した。また、新任の陳氏は長年の実務経験から中国の消費市場を熟知し、先見性のある見方を持っていると評価。中国糧油食品集団と2位株主である仏ダノンのサポートを得て、中国蒙牛乳業は高級化路線を継続するとの見方を示した。
これを踏まえ、シティは中国蒙牛乳業の投資判断を「買い」に据え置き、目標株価を35.66HKドルに設定した。2019年の売上高が12%増え、粗利益率が90ベーシスポイント改善し、コア利益の伸びは25%に達すると予想した。