21日の香港市場でハンセン指数は高く寄り付いた後に前日終値付近でもみ合う展開。前日まで開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)が予想や期待以上に「ハト派的な結果」となったことを受けて米長期金利が低下。香港市場にとっては資金流入期待が高まりやすい状況となっている。半面、米中通商協議を巡り、トランプ米大統領がこれまで中国に課した制裁関税について「解除することは議論していない」と言及し、先行き不透明感が広がっている。
指数は日本時間午前10時47分現在、前日比0.07%高の29341.99ポイントで推移。個別では、豚肉生産大手の万洲国際(
00288)の上昇が目立つほか、香港不動産系コングロマリットの恒基兆業地産(
00012)、本土不動産デベロッパーの碧桂園(
02007)が高い。医薬品メーカーの中国生物製薬(
01177)や石薬集団(
01093)が買われている。半面、スマホ部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)が安い。きょう大引け後に18年12月本決算を発表する中国IT大手のテンセント(
00700)がさえない。