11日の香港株式市場でハンセン指数は6営業日続伸。終値は前日比0.55%高の26667.27ポイントだった。中国企業指数は0.58%高の10454.95ポイント。メインボードの売買代金は概算で887億HKドルだった。
ハンセン指数は前日の米株高の流れを引き継いで高寄りで始まると、おおむねプラス圏で推移した。米ドル相場の下落による新興国への資金流入期待が高まったほか、米中通商問題を巡る懸念後退、中国本土市場で上海総合指数が堅調だったことも相場を支えた。指数は中盤までは前日終値をやや上回る水準でもみ合い、上値の重さがみられたものの、後場に入るとじりじりと上げ幅を拡大。結局、終値ベースで昨年12月5日以来、およそ1カ月ぶりの高値を付けた。なお、ハンセン指数の6営業日続伸は昨年6月以来。
ハンセン指数構成銘柄では、スマホ部品メーカーの瑞声科技(
02018)が5%高となったほか、同業の舜宇光学科技(
02382)も高い。石炭大手の中国神華能源(
01088)、不動産大手の中国海外発展(
00688)や華潤置地(
01109)が大幅高。欧州金融大手のHSBC(
00005)やアジア生保のAIAグループ(
01299)が堅調だった。半面、医薬品メーカーの中国生物製薬(
01177)や石薬集団(
01093)が安い。マカオカジノの銀河娯楽(
00027)、台湾系食品メーカーの中国旺旺(
00151)、ニット衣料大手の申洲国際集団(
02313)が軟調だった。
H株では、米ドル安・人民元高が好感されて航空大手の中国国際航空(
00753)や中国南方航空(
01055)が高い。不動産株の万科企業(
02202)や広州富力地産(
02777)、通信機器大手の中興通訊(
00763)、銀行株の中国郵政儲蓄銀行(
01658)や中国民生銀行(
01988)などが大きく上昇した。半面、前日大引け後に18年通期の業績見通しを発表したセメント大手の安徽コンチセメント(
00914)が安い。ネット保険大手の衆安在線財産保険(
06060)、風力発電設備メーカーの新疆金風科技(
02208)、スーパーマーケット大手の聯華超市(
00980)が売られた。