USBは最新リポートで、テンセント(
00700)の目標株価をこれまでの450HKドルから400HKドルに引き下げた。当局による監督管理の強化でゲームと広告部門がともに影響を受けるとして、2018−20年の予想EPSをそれぞれ8%、10%、11%下方修正した。一方、年初来の株価下落率がすでに25%に達していることを理由に、投資判断は「買い」に据え置いた。『AAストックス』が10日伝えた。
USBは、テンセントの7−9月期のゲーム部門の売上高予想を6.3%下方修正。2019年の通期予想も9.1%引き下げ、18年と19年通期の部門売上高がそれぞれ前年比8.8%減、15.5%減にとどまると予想した。足元では業界が依然として中国当局による新作ゲームの審査再開を持つ状況にあると指摘した。テンセントの人気ゲーム、「プレイヤーアンノウンズ バトルグラウンズ」(PUBG、絶地求生)は19年に認可を取得すると見込む一方、認可を得られなかった場合はほかの新作ゲームで穴埋めできる可能性は小さいとした。
オンライン広告部門に関しては、ゲーム、電子商取引、個人間の金銭貸借をネットで仲介するピア・ツー・ピア(P2P)、教育などの分野に対する当局監督強化が収益に影響を及ぼすとの見方を示した。政策リスクから企業が予算を引き締める可能性があるとした。テンセントの広告部門の業績改善には少なくとも数四半期はかかり、18年7−9月の部門売上高予想を3.5%、19年通期は8.5%下方修正した。通期で18年が前年比で38.8%増、19年が31.6%増になるとみている。
テンセントの株価は日本時間午後4時43分現在、前日比2.52%安の286.40HKドルで推移している。