中国恒大集団(
03333)は23日、中国の民営コングロマリットである新疆広匯実業投資(集団)有限責任公司(広匯集団)と資本提携を21日に結んだと発表した。中国恒大集団が総額144億9000万元を投じて広匯集団株の40.964%を取得し、2位株主となる。中国恒大集団は広匯集団と組むことで、自動車販売やエネルギー、不動産、物流などの事業の拡大を図る。
広匯集団株の取得は、既存株の買い取りと第三者割当増資を組み合わせて実施する。広匯集団の実質支配者である孫広信氏(持ち株比率63.6%)以外の株主から広匯集団株の23.865%を66億8000万元で買い取り、さらに78億1000万元を出資して広匯集団の新株を引き受ける。なお、広匯集団は中国恒大集団の子会社にはならず、連結対象に含まれない。
広匯集団の2017年12月期決算の税引き後利益は39億4300万元、18年6月末時点の純資産は269億6400万元(一部事業の分離後)だった。傘下に上海上場の広匯能源(
600256)、広匯汽車服務(
600297)、広匯物流(
600603)を抱える。広匯汽車服務は広匯宝信汽車(
01293)の親会社。
中国恒大集団の株価は日本時間午後時17分現在、前営業日比3.18%安の25.90HKドルで推移している。