中滔環保(
01363)は24日朝方、一部子会社の権益を雅居楽集団(
03383)に譲渡すると発表した。廃水・廃棄物処理を手掛ける全額出資子会社6社の権益50%を、雅居楽集団が100%出資する雅居楽生態環保科技(香港)有限公司(雅居楽生態)に売却することで合意した。売却額は雅居楽生態がデューディリジェンス(資産査定)を終えた後に決める。中滔環保は臨時株主総会を開き、計画の承認を求める。
中滔環保は2018年6月末時点で流動負債が流動資産を9億7100万HKドル超過しており、超過幅は17年末の3億3100万HKドルから拡大している。18年6月中間決算報告によると、原因は銀行融資に付帯する条件を中滔環保が履行できず、銀行が9億6300万HKドルの返済をいつでも要求できる状態になったこと。同社は今回の権益譲渡により現金を調達し、銀行融資の返済などに充てる。
譲渡対象6社以外に、同社は子会社22社を抱えており、その純資産額は18年6月末時点で10億7100万元に上る。
中滔環保は17日から株式取引を停止していたが、24日現地時間午前9時に取引を再開した。