シティグループは最新リポートで、カンボジアのカジノ経営会社、ナガコープ(
03918)の目標株価を5.9HKドルから7HKドルに引き上げた。2018年上期の業績を踏まえ、2018−20年予想EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)を7−24%、18年純利益予想を23%上方修正したことを織り込んだ。ただ、17年に開業した2軒目のカジノホテル、TSCLKコンプレックス(ナガ2)の業績貢献がすでに株価に反映されいているとして、投資判断を「売り」に据え置いた。『AAストックス』が26日伝えた。
シティは、ナガコープの18年6月中間期で売上高が83%伸びたことに触れ、TSCLKコンプレックスの開業効果や、VIP向け部門の勝率が高かったことが主因と指摘した。EBITDAは29%増の23億3000万米ドルに上り、シティの通期予想の52%に相当する水準。
TSCLKコンプレックスによる売上高は18年が77%増の16億米ドル、19年が13%増の18億米ドルと予想。ただ、カジノ施設の新規開業で競争が激化することから、20年の伸びは5%に鈍化するとの見方を示した。
ナガコープの株価は日本時間午後4時38分現在、前日比4.19%高の8.70HKドルで推移している。