24日の香港市場で携帯端末部品メーカーのQテクノロジー(
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24日付『AAストックス』によると、モルガン・スタンレーは最新リポートで、Qテクノロジーの2018年6月中間決算は利益が低水準だが、ガラス下指紋認識モジュールの採用が急速に進み、収益能力を押し上げるとの見方を示した。当初はガラス下指紋認識モジュールの販売数は少なく、18年下期売上高の10%にとどまると予想していたが、受注を公表したことを受け、54%に上方修正。2019年にはさらに67%に達するとの見方を示した。2018−19年の予想EPSはそれぞれ63%、18%引き上げた。
モルスタはこうした要因に利益率の上昇を加味し、Qテクノロジーの目標株価を3.5元から5.0元へ上方修正。また同社がトリプルレンズ採用の恩恵を受けると見込み、投資判断も「アンダーウエート」から「イコールウエート」へ引き上げた。さらに収益力が向上すれば、「オーバーウエート」への引き上げを検討する。