クレディ・スイスは最新リポートで、豚肉生産の世界最大手、万洲国際(
00288)の投資判断を「買い」に維持した上で、目標株価を9.7HKドルから9.8%引き下げ8.75HKドルに設定した。また、傘下の米スミスフィールド・フーズの予想利益の引き下げを反映させて、18−20年予想利益を4−14%下方修正した。『AAストックス』が9日伝えた。
クレディ・スイスは、万洲国際の株価が今年2月の高値から37%程度下落したことに言及し、投資家が同社の展望を悲観的に見過ぎていると指摘。現在の株価水準は2019年の予想EV/EBITDA(企業価値/利払い・税引き・償却前利益)倍率6.7倍に相当しており、過去の平均である7.8倍を下回っているとした。また、クレディ・スイスは同社の豊富なキャッシュフロー、堅実な財務諸表が見込まれる中で19年の配当利回りが前年比6%上昇するとの見方を示した。
万洲国際の株価は日本時間午後4時10分現在、前営業日比3.55%高の6.42HKドルで推移している。