週明け9日前場の香港株式市場でハンセン指数は続伸。前場終値は前営業日比1.50%高の28740.09ポイントだった。中国企業指数は1.97%高の10831.99ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で535億4000万HKドルだった。
ハンセン指数は前週末の米株高の流れを引き継ぎ高く寄り付くと、その後もプラス圏で推移した。米中通商問題を巡り、前週末に米国と中国が互いに追加関税を発動した後で、アク抜け感が広がり、値ごろ感の出た銘柄を買い戻す動きが優勢となった。中国本土相場が大きく上昇していることも投資家心理を支え、指数は前場序盤に28750ポイント付近まで上げ幅を拡大。ただ、米中通商問題は米国による追加関税措置の第2弾の発動方針が伝わるなど、中長期的な先行き不透明感の払しょくには至っておらず、前場中盤以降は同水準付近でのもみ合いを続けた。
ハンセン指数構成銘柄は中電控股(
00002)を除いて全面高となった。IT大手のテンセント(
00700)、本土金融株の中国工商銀行(
01398)や中国平安保険(
02318)などが買われ相場の上げを主導。不動産大手の華潤置地(
01109)、マカオカジノの銀河娯楽(
00027)、豚肉生産大手の万洲国際(
00288)、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)が大幅上昇。ほかに、電力株の龍源電力(
00916)や華能国際電力(
00902)なども大きく買われた。一方、自動車・電池メーカーのBYD(
01211)が逆行安。大手通信機器メーカーの中興通訊(
00763)も下落した。なお、きょう香港メインボードに新規上場した中国大手スマホメーカーの小米集団(
01810)の前場終値は公開価格比0.12%安だった。