2018-07-09 |
中国/マーケット/証券 |
|
本土前引け:続伸、上げ幅を広げる展開 2800ポイントに近づく水準で伸び悩む
週明け9日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。前場終値は前営業日比1.65%高の2792.57ポイントだった。深セン成分指数も2.17%高の9104.86ポイントと続伸。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で1830億5100万元。
上海総合指数は高く寄り付くと、上げ幅を広げる展開。米中貿易摩擦を巡る前週末のイベント通過を受け、見直し買いが優勢になった。指数が先週までの7週続落で14%下落した後で安値拾いの買いが入りやすい環境でもあった。このほか、中国当局が海外投資家によるA株投資規制の緩和を検討していると伝わったことも材料視されたもよう。ただ米中摩擦を巡っては、トランプ米大統領が2週間後の制裁関税の第2弾発動に加え、その後も制裁規模を拡大する考えを示唆するなど先行き不透明感は払しょくされていない。指数は心理的節目の2800ポイントに近づく水準で伸び悩んだ。セクター別では、銀行、保険、石油がそろって軒並み高となり、相場の上昇をけん引した。製薬や電子・IT関連も高い。
上海B株指数は0.99%高の289.52ポイント。深センB株指数は1.13%高の1054.31ポイントだった。