14日の香港株式市場でハンセン指数は続落。終値は前日比0.93%安の30440.17ポイントだった。中国企業指数は0.71%安の11950.70ポイント。メインボードの売買代金は概算で960億9700万HKドルだった。
ハンセン指数は前日の米株安の流れを引き継いで安くスタート。13日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明を受けて米利上げ加速の観測が浮上し、資金流出を警戒する売りが幅広いセクターで先行した。序盤に小幅ながら切り返す場面があったものの、中国の国家統計局が午前に発表した5月の主要経済指標が市場予想を下回ったことで、指数は再びマイナス圏に転落。下げ幅は一時1%を超え、終値は5月30日以来約2週間ぶりの安値圏だった。短期金利の指標となる上海銀行間取引金利(SHIBOR)と香港銀行間取引金利(HIBOR)3カ月物が上昇したことで、資金需給の引き締まりや住宅ローン金利の引き上げも警戒されたもよう。
ハンセン指数構成銘柄では、中国石油メジャーのシノペック(
00386)、ペトロチャイナ(
00857)、CNOOC(
00883)がそろって売られた。食品・飲料株の万洲国際(
00288)、中国蒙牛乳業(
02319)の下げがきつい。不動産デベロッパーの碧桂園(
02007)と華潤置地(
01109)、スマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)と瑞声科技(
02018)も売られた。一方、前日大引け後に1−5月保険料収入を発表した中国平安保険(
02318)が買い戻された。衛生用品メーカーの恒安国際集団(
01044)、カジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)も反発。
H株では、自動車メーカーがさえない。長城汽車(
02333)や広州汽車集団(
02238)、東風汽車集団(
00489)が軒並み売られた。ディーゼルエンジン大手ウェイチャイ・パワー(
02338)も大幅安。半面、航空機リースの国銀金融租賃(
01606)、生保の新華人寿保険(
01336)が高い。