2018-06-14 |
香港/マーケット/証券 |
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香港前引け:続落、金利上昇を警戒 中国5月経済統計が予想下回る
14日前場の香港株式市場でハンセン指数は続落。前場終値は前日比0.62%安の30533.64ポイントだった。中国企業指数は0.41%安の11985.97ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で472億9900万HKドルだった。
ハンセン指数は前日の米株安の流れを引き継いで安くスタート。13日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明を受けて米金利の先高観が強まり、資金流出を警戒する売りが幅広いセクターで先行した。序盤に小幅ながら切り返す場面があったものの、中国の国家統計局が午前に発表した固定資産投資など5月の主要経済統計が市場予想を下回ったことで、指数は再びマイナス圏に転落。下値支持線として意識された50日移動平均(前引け時点で30631.13ポイント)を割り込んで前場の取引を終えた。短期金利の指標となる上海銀行間取引金利(SHIBOR)と香港銀行間取引金利(HIBOR)3カ月物が上昇したことで、資金需給の引き締まりや住宅ローン金利の引き上げも警戒されたもよう。
個別では、不動産デベロッパーの碧桂園(
02007)と華潤置地(
01109)、スマートフォン部品メーカーの瑞声科技(
02018)が売られた。食品・飲料株の万洲国際(
00288)、中国蒙牛乳業(
02319)の下げがきつい。時価総額が大きいテンセント(
00700)とAIAグループ(
01299)の下落が重荷だった。一方、前日大引け後に1−5月保険料収入を発表した中国平安保険(
02318)が買い戻された。石炭大手の中国神華能源(
01088)、カジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)も反発。